日本の旅行会社で、1949年に設立され、国内外の旅行サービスを提供しています。旅行業界では長い歴史を持つ企業で、旅行商品やパッケージツアーの企画・販売、宿泊施設の手配、交通手段の提供などがあります。地域に根ざした観光振興にも力を入れており、地方創生や観光資源の開発に貢献する活動も行っています。日本旅行の旅行商品のインターネット販売を担当されている中嶋様にインタビューをさせていただきました!
[インタビュー協力]
ICT営業推進部 Webディレクションチーム 中嶋 高希 様
中嶋氏:旅行商品(https://www.nta.co.jp/)のインターネット販売を担当しており、国内旅行・海外旅行のプロモーションやWeb上のデジタルデータとBIツールを活用し、自社の販売実績・アクセス数の解析及びGoogleタグマネージャーなど計測周りの設定を行っております。そのほかに、特集・キャンペーン施策、メールマーケティング施策、広告施策なども同チームで担っており、施策ごとに年齢性別などのセグメントに分けてプロモーション施策をしており施策単位での分析を行っております。
中嶋氏:大きく二つになります
①SEO領域
Semrushを導入するまでは、外部のコンサル会社にデジタルマーケティングのほとんどを委託していました。例えば旅行となるとゴールデンウイークやお盆、年末年始などシーズナリティに影響を受けることが多く、そのためリアルタイムでのデータ取得や分析が日々重要となります。しかし、デジタルマーケティングに関しては外部のコンサルティング会社に依頼していたため、自社でのデータ収集や分析、管理が難しく、スピード感をもって取り組みことがしづらい点が課題でした。
②SNS領域
業界としてSNSでの情報発信・活用が不可欠になりますが、競合の動向を分析できていませんでした。
中嶋氏:
Semrushを導入したことで、これまで課題としていた、デジタルデータのリアルタイム取得が叶い、自社でSEOに関するデータを集約できるようになりました。
自社のインターネット販売において設定している代表的なKPIは、「商品の購入(予約)」、「オーガニック経由のUU数」等があります。また、オウンドメディア:Tripa(トリパ)(https://www.nta.co.jp/media/tripa/)も運用しており、こちらは情報発信およびブランディングを目的としている為、KPIを「公開本数」としています。このように複数のKPIをウォッチする必要があり、Semrushを活用することで、日々の数値の変動に対して気づきやすくなり、施策前段階の分析の精度を向上させながら、スピーディーに施策を実施できるようになりました。
中嶋氏:
より正確にSNSの分析・運用を行うには、
ゴールの設定(ブランド認知、リード獲得、エンゲージメント向上など)
↓
現状分析=データの収集(フォロワー数、エンゲージメント率、投稿のリーチなど)
↓
KPIの設定(いいね数、シェア数、コメント数、コンバージョン率など)
↓
施策
↓
レポーティング、成果計測
↓
改善
のPDCAを回す必要があると考えます。これまでSNSの管理画面で数値を確認する程度しかできていませんでしたが、Semrushの導入で、これまでの分析に加え、競合の動向を追うことができるようになりました。自社および 競合他社のインサイトや投稿状況をウォッチできるレポート機能はSNS運用において大変助かっています。
中嶋氏:
自社でマーケティングをコントロールできるようになった点が、大変大きいです。改めて、リアルタイムデータのキャッチアップやマーケティングの内製化の重要性を感じました。
現状、Web制作を一部外注しておりますが、基本的なコントロールを社内で行っており、分析段階での不透明さが無くなりつつあります。自信をもって施策に踏み込むことができるようになり、結果に対しても納得感を持つことが出来ています。
中嶋氏:
①SEO領域
自社の特集ページと競合の特集でキーワードを比較し、自社が取れていないキーワード、自社の強み・弱みを把握し、その後のページ作成の参考にしています。キーワードマジックツールを活用し、関連語句からページに追加するキーワードを選定しています。
②SNS領域
競合他社の投稿状況を把握し、フォロワー数が増加した際にどんな内容を投稿しているのかを収集、分析を行います。その他、よく使われているハッシュタグをリストアップし、投稿のヒントを得ています。
現状、SEO、SNS等テーマ別にレポートを出力しており、社内の関係者にメールで配布・数値の共有をしています。その内容をもとに社内ミーティングを実施し、改善のためのアクションを起こせる体制ができています。まだまだ改善の余地はありますが、Semrushを導入したことで、弊社のマーケティングのレベルは着実にアップしていると思います。
https://www.nta.co.jp/
従業員数:3,442名〈グループ全体〉(2024年1月1日現在)
エリア:東京